虫歯治療の費用

初期虫歯の治療は比較的費用が安い

初診料と治療費用について

初めて受診する際には、受付窓口にて治療費用とは別に初診料を支払う必要があります。健康保険が適用される前 (保険控除を受ける前) の初診料は2022年12月時点において2610円ですが、一割負担の場合は261円、2割負担の方は522円、3割負担の場合は783円です。

歯のレントゲンにかかる費用は約4000円 (保険控除前)で、年齢や健康保険の種類より負担額に較差が生じます。「歯のエナメル質の部分のみの初期虫歯」と診断された場合、歯一本あたりの治療費用は3割負担の場合、1500円から3000円程度です。虫歯の状態がまだ神経にまで達していない場合は、歯1一本につき2000円から4000円程度です。一方、中程度の虫歯治療の場合は、神経を除去する必要があるため、初期虫歯よりも治療内容が複雑になります。

その場合は、健康保険で3割負担の方は歯一本につき7000円から最大で2万円程度かかる場合もあります。虫歯が進行すると1回の来院だけでは治療が完結しないため、治療費は高くなります。

健康保険適用と自由診療について

歯科医院で虫歯治療を受けるのに初診の際には、健康保険証を受付窓口に提示しておく必要があります。

ただし、治療法によっては健康保険の適用対象となるものもあれば、対象外となる場合もあります。健康保険の適用対象外になる治療を受ける場合は自由診療と見なされ、治療にかかる費用は患者の全額負担となります。治療の際に使われる素材・医療機器・治療法などにより、保険適用の対象となるか自由診療となるのか、それぞれ違いが出てきます。虫歯治療・親知らず・歯周病治療の場合、基本的には健康保険の適用対象となります。

ただし、虫歯の状態が悪化して抜歯した後にインプラント治療を受ける場合は、健康保険が適用されないため自由診療となります。健康保険適用の対象となる治療を受ける場合、費用の負担が抑えられるのが大きな利点です。ただし、治療で使われる素材や治療法には制限があり、虫歯の状態によっては自由診療の方が適している場合もあります。

事前に歯科医師とよく相談の上、どの治療法が適しているのか慎重に判断しましょう。