世界中の歯科医師に注目されるセラミック治療を紹介
コンポジットレジンによる治療法
「虫歯を治すには数日から数週間かかるのでは」と心配する声もありますが、歯科医学と医療技術の急速な進歩により、最短一日で完結する治療法もいくつかあります。
そのうちのひとつが、世界中の歯科医師に注目されているコンポジットレジンによる治療法です。コンポジットレジンとは、英語で「composite resin」と表記し、この頭文字を取って「CR」と呼ばれることもあります。
プラスティック素材にセラミックを細かい粒子にしたものをブレンドした歯科治療用の材料、またはこれを用いた治療法のことをコンポジットレジンと言います。従来は銀歯を入れる治療法がポピュラーでしたが、「口を開いた時に目立つので銀歯を入れてほしくない」といった懸念もあります。
そのような問題を解消するためにも、コンポジットレンジによる治療法を導入することによって、目立たなくなることができます。基本的には虫歯になった部位のみを削り、コンポジットレンジを詰める治療法であるため、最短一日で治療が完結します。
コンポジットレジンによる治療の手順
それでは、実際にコンポジットレジンによる治療を受ける場合、どのような流れになっているのでしょうか。長期間に渡って歯に詰め物があると、歯の隙間から細菌が侵入するリスクが高くなります。
これまで虫歯治療で銀歯などの詰め物があった場合は、古い詰め物を除去します。歯科治療専用の医療機器を用いて虫歯の状態を確認しながら、健康な歯に触れることなく虫歯の部分だけに集中して取り除きます。その後、コンポジットレジン (CR) と歯科治療専用の接着剤を患部に装着します。
数秒から数十秒程度、患部に光を照射して、外れないようにしっかりと固めていきます。患部の周辺に付着した余分やコンポジットレジンを除去して、形を整えて見栄えを良くします。
歯の噛み合わせの状態を丁寧にチェックして、違和感がないか確認します。
セラミック治療とは?

セラミック治療は、歯科治療の一種であり、主に被せ物や詰め物などの歯の修復に使用される素材です。セラミックは耐久性があり、天然歯のような美しい見た目を再現できるため、人気があります。
セラミック治療の主な種類には以下のものがあります:
- セラミックインレー・オンレイ:欠損した歯の一部を取り除き、セラミック材料で作られた独特の形状の詰め物を作ります。セラミックインレーは歯の内部に設置され、セラミックオンレイは歯の表面に設置されます。
- セラミッククラウン:歯の一部または全体を覆う被せ物として使用されます。歯の形状や色に合わせて作られ、審美的な見た目と強度を提供します。
- セラミックベニア:前歯の表面を覆う薄いセラミックのシェルです。歯の形や色を改善し、自然な美しい笑顔を作り出すのに適しています。
セラミック治療の利点には以下があります:
- 審美性:セラミックは天然歯に非常に近い見た目を持ち、歯の形状や色調を再現することができます。そのため、治療後の歯は自然で美しい見た目を保ちます。
- 耐久性:セラミックは強靭で耐久性があります。適切なケアと定期的な歯科検診を受けることで、長期間にわたって持続することができます。
- 生体適合性:セラミックは口腔内での適合性が高く、アレルギー反応や組織の刺激を最小限に抑えます。
- 耐着色性:セラミックはステイン(着色)に対して非常に抵抗力があります。そのため、コーヒーやタバコなどの飲食物や習慣による着色が起こりにくいです。
ただし、セラミック治療は技術的な専門知識と経験を持つ歯科医師によって行われる必要があります。歯科医師は患者の具体的な状態に基づいて最適な治療プランを立案し、適切なセラミック材料を選択します。
重要なのは、セラミック治療後も日常の口腔ケアを怠らず、定期的な歯科検診を受けることです。これにより、治療後のセラミックの寿命を延ばし、歯の健康を維持することができます。